リハビリ(左半身麻痺)
おはようございます。
昨日は左半身麻痺の方のリハビリを行いました。普段は車椅子での生活が中心になっていて、転倒の危険性があるためお一人での歩行を行えず、家族の方がいる時か、リハビリを行う時にしか歩行を行えない状態です。
施設でのリハビリは、車椅子からの立ち上がり動作と、杖を使用しての歩行訓練が主になっています。
車椅子からの立ち上がりでは介助が必要でしたが、最近では介助は必要無い位にまで動作が行える様になりました。
歩行訓練では、姿勢や杖の着く位置を注意しながら行い、少しずつですが歩行の距離も長く行える様にしています。
左下腿の装具は足関節を固定しているのですが、少しだけ背屈方向に可動できる様になっていて、歩行の際に背屈方向に動くことで身体の安定性が生まれています。歩行訓練を行なっている最中に、ご本人も左足関節の硬さを訴えていて、一歩を出した際に背屈方向に可動しない事でふらついてしまうとの事でした。
普段、動かすことが少ないので、左の足関節が拘縮が強い様です。歩行訓練の途中でしたが、一度椅子に腰掛けてもらい、装具を外し、拘縮に対しての施術を行うことにしました。足関節で私が注意していることは、関節のアライメントで脛骨の延長上に、足の第2趾が来る様にしています。
アライメントに注意しながら施術を行い、背屈への可動域が少しですが確認でき、もう一度歩行訓練を再開しました。背屈方向へ少しですが可動することで、先ほどまでふらついていた身体が安定し、本人からも安心して歩行が行えるとの事でした。
拘縮がかなり強いので、可動域を正常範囲まで行える様にはできなかったのですが、少しでも正常に近ずける事で、歩行に影響することがわかりました。
私は、マッサージだけを行うのはリハビリでは無いと考えているのですが、メインのリハビリの効果を上げるための手段としてマッサージを行なっています。
今回も、背屈制限が緩和するこで歩行の安定に繋げることができ、歩行訓練の効果を上げることができました。
これからも、全力でリハビリを行いたいと思います。